ポリエチレン多孔質中空糸膜モジュールで独自の構造を持ち超高精度・低圧大流量・超小型を可能にしたファイナルフィルターです。
メガビットからギガビットへ、半導体の高集積化、微細加工技術の高度化に伴い超純水水質に対する要求もますます厳しくなってきています。このため、超純水製造システム自体が複雑化してきており、系内バルブによる再汚染等、あらゆる事態に備えたユースポイントでのファイナルフィルターの重要性が高まっています。このユースポイントでのファイナルフィルターとしてのステラポア”ミニ”シリーズは最適な機能を有しています。
ミクロフィブリル間で形成されたスリット上の超微細孔による特殊な中空糸膜構造のため、水中の細菌やサブミクロン微粒子(500オングストローム以上)を確実に補足します。さらに素材であるポリエチレンの基質特性により、エンドトキシン(パイロジェン)や疎水性有機物を効果的に除去できます。
外径390μm、内径270μmの細い中空糸形状のためろ過表面積を非常に大きくでき、しかも壁の70%がスリット状の超微細孔で占められているため高い透水性能を発揮します。またミクロフィブリルによるデプスタイプの均一膜構造のため極めてろ過寿命の長いのが特徴です。
従来の湿式や乾湿式製法の膜と異なり、EHF膜はポリエチレンポリマーの溶融紡糸法で作られますから、溶剤や可塑剤などの夾雑物を一切含まず、極めてクリーンで衛生的、かつ安全な膜です。
破断強力300g/F、破断伸度90%、破裂強力10kg/c?以上です。しかも屈曲疲労にも強い非常にタフな膜ですからモジュール加工や取扱いの際も安心です。
目づまりに極めて強いEHF膜のため、全量ろ過方式を採用しましたので処理水の損失がありません。また、配管も非常に簡単に済みます。
実効膜面積が大きく、EHF膜の透水性能が高いので、低い水圧のもとでも豊富な処理流量が得られ、ろ過ライフは長続きします。
モジュールがコンパクトなため、ユースポイント直前に簡単に取付けることができます。